天秤座1度

サビアンシンボル

てんびん座1度のサビアンシンボルは


「針に貫かれ完全な状態で保存された蝶」

捕獲され針に貫かれた蝶は
羽を広げて美しい標本となりました。
そこにはあらゆる情報も
一緒に公開されます。
名前、種類、生息地など。

鑑賞されるために
この姿となったのです。

かつてのように
外の世界で自由に飛び回っていたら
草木にとまり羽を休めるときですら
人前にその姿をさらすことは
ほとんどありません。

このシンボルは
自分の姿をあますところなく
世界へ明確に提示する様が
描かれています。

おひつじ座からおとめ座までの
前半サイクルでは
「個」を確立することが
テーマでした。

てんびん座からうお座の
後半サイクルは
対照的に「集合体」の中で
生きる力を身につけていきます。

てんびん座の1度は
そのスタートです。

これまで自分だけで
あれでもない、これでもないと
熱望し、思考し、試行錯誤し、
そして実行してきました。

ここではいよいよ
他人から自分が
どう見えているのかを
認識することを始めます。

全体の中での一部であること。
多くの人間がいる中で
自分はどういう存在なのか。

他者との関わり、
意思疎通を通じて
開ける世界のはじまりです。